保険のいろいろ知識情報

『保険のいろいろ知識情報』では相互リンクを募集しています。
相互リンクご希望の方は、admin★o-mouke.com(★は@に書き換えてください)までメールにてご連絡願います。

相互リンクご希望に際しては当サイトへのリンクを事前にご掲載ください。
リンクの掲載が確認できない場合は、相互リンクを受け付けることが出来ません。

また公序良俗に反する内容を含むサイト様との相互リンクはご勘弁いただいていますことをご了承願います。

 

介護保険―地域格差を考える

介護保険―地域格差を考える 人気ランキング : 205,383位
定価 : ¥ 735
販売元 : 岩波書店
こういう本が出てしまう出版状況とは?

別に岩波ブランドが「無条件で信頼に値する」とは思わない。が、新聞
のルポ程度のものが「新書」になってしまう状況には危機感を覚える。
データは少ない。特に新しい情報があるわけでもない。
しかし、それでも本になってしまう。(というか、無理やり本にした?)なぜだ?!
少なくとも本当に介護保険について知りたい人にはお勧めできないと
思う。イライラしたくなかったら、他の本を当たりましょう。

きちんとしたデータが欲しい

 主に介護保険の地域格差について取り上げた本。各自治体での独自の取り組みの紹介などはよいのですが、「地域格差」というものを分析するには統計的な裏付けが足りないと思います。例えば、この本でも少し紹介されているのですが、地域の高齢化率と介護認定の関係、自治体の財政状況と介護認定の関係などのついてきちんとしたデータを示せば、かなり説得力のある本になったと思います。この本は悪い本ではないですが、新聞のルポのレベルですね。

「地域格差」を乗り越えるには

 介護保険制度がスタートして3年がたった。本書は、その現状を、制度の最前線を担う地方自体への取材に基づいてリポートしている。本書の力点は、何といっても介護保健導入決定時に懸念された、自治体間の極めて大きな格差の実態にある。それは介護保険が適用されるサービス、それに加えての「上乗せサービス」「横出しサービス」にとどまらない。そもそもの要介護度認定の部分から自治体間の取組みの姿勢によって違いが生まれ、利用できるサービスに大きな格差が生じていると本書は主張している。
 この地域格差をどうのように考えていけばよいのだろうか。著者自身は地域格差が解消されていくべきだと考えているのだが、本文の叙述にはそれを含ませていない。そして、介護制度の主体である自治体を!!!価するためのチェック項目や、「介護移住」の実例の紹介など、地域格差を生き抜く実践的な知恵を指南している。
 しかし、「介護移住」のような「足による投票」による解決は現実的とは言えないのではないか。おそらく著者もそうは考えていないだろう。では、措置制度の時代のように中央の指導による全国一律の運用の仕方がよいのだろうか。介護のような利用者のニーズをきめ細やかに反映させる必要のある制度ではそれも望ましくない。
 そもそも「地域格差」それ自体が問題なのだろうか。保険料が安い代わりにサービス水準が低い自治体も、それが住民の選択であるならばあってもよい。本当の問題は、住民が自治体の審議に参加するルートがなく、意思決定に関与できない政治の仕組みにあるのではないか。!!の所沢市のケースをヒントにすれば、住民が行政に積極的に参加して議論し、制度を一緒になって維持していく、そのようなシステムも不可能ではないように思われる。介護保険を通して見えてくるのは、ボランティアやNPOへの参加、行政の審議への参加を通して、「自分たちのコミュニティー」を創っていく姿勢こそがいま住民ひとりひとりに求められていることだろう。